2006年『佛山への投資ガイドライン』
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《仏山市自動車パーツの集合地産業》--日本経済協会調査部部長 藤原弘

 
 
 
 
 

 
佛山市投資環境紹介
2006年『佛山への投資ガイドライン』
 

佛山−−ここは広州に隣接した製造基地
そして中国最大の家電生産基地
自動車部品企業の投資ラッシュに涌き
経済、文化がともに輝く、ビジネスチャンスに溢れた都市

一、佛山市の概況
  1、珠江デルタ地域の重要都市
  佛山市は中国広東省の中南部、珠江デルタの奥地に位置し、東は広州、南は香港、マカオと隣接している。佛山市は中国で経済が最も発達した地域??珠江デルタ地域の重要都市である。温暖で降雨量も多い佛山市は、一年を通して春のような気候であり、古くから「魚米之郷」(水産物や米がよく取れる肥沃で豊かな土地)と呼ばれている。中国三大流域の一つである珠江水系の西江、北江が市を貫いて流れている。
  現在、佛山市には禅城区、南海区、順徳区、三水区と高明区の五つの管轄区があり、総面積は3848.49平方キロで、常住人口は579万人である。佛山は有名な華僑のふるさとで、本籍地を佛山とする華僑、香港・マカオ・台湾同胞は130万人以上、うち香港・マカオ同胞が60万人あまりいる。
   2、恵まれた地理的条件
  佛山市は、アジア太平洋地域において経済活動が活発な東アジアと東南アジアの境目に位置している。
  広佛都市圈:佛山は広州と同じく中国で最も大きな経済発展を遂げている地域の一つ、珠江デルタ経済区の中心部にあり、広州とともに「広佛都市圏」を形成している。恵まれた地理的条件により、佛山は広州の恩恵に十分に浴しており、交通網、金融、人材、情報などの資源を広州と分かち合っている。これにより佛山は、産業の連動と機能の相互補完を実現し、地域経済の一体化と都市化のテンポを加速している。佛山市の中心部から広州の三大交通中枢(広州新国際空港、広州南砂港、広州駅)までは、いずれも1時間ほどの車程にある。
  佛山は香港・マカオとも近接している。佛山から香港までは231キロ、マカオまでは143キロの距離であり、香港の市場優位性と国際都市としての地位を十分に活用し、佛山経済を国際水準に高め、世界経済へ広く関わり、国際化に向かって邁進している。

  3、悠久の歴史文化
  佛山市は晋代に成立し、唐代にその名を得た国の歴史文化都市である。5000年前、人々はこの地で漁業、農業、窯業を行い、原始文明を始めた。唐の貞観二年(紀元628年)、市内の塔坂岡で三体の仏像が発掘されたことから、「佛山」と名づけられた。
  唐、宋代(約1000年前)に、佛山市の手工業、商業、文化はすでに大変発展しており、さらに明、清代に至っては、商人が集まり、工業と商業が発展した嶺南(広東の旧称、以下同様)の重要都市に発展した。湖北省の漢口鎮、江西省の景コ鎮、河南省の朱仙鎮とともに中国史上の四大名鎮に称えられ、北京、蘇州、漢口とともに「天下の四大集」(四大市場)に称えられた。佛山市の製陶の歴史は長く、「南国陶磁器の都」という美称を持つ。
  悠久の歴史文化は、独特で魅力あふれる伝統文化を育んだ。佛山は珠江デルタ地域の民間芸術の発祥地で、「南国紅豆」粤劇(広東省の地方劇)の発祥地、また、武術の故郷でもある。カンフーで有名なブルース・リー(李小龍)、黄飛鴻の出身地でもある。佛山の「陶磁器文化」、「武術文化」、「花文化」「漢方薬文化」、「粤劇文化」、「秋色文化」(民間手工芸品をさす)は、国内外で大変有名である。
  4、雄大な発展計画
  “2+5”都市圏:佛山市では二つの100万人都市圏と五つの30万〜50万人の都市圏建設を計画している。近代的な高速幹線道路網と高速情報網で各都市圏間の距離を縮め、密接な関係を築いていく。
  重点プロジェクトの実施:今後5年間に、佛山市では9大建設プロジェクトを実施する予定である。これら重点プロジェクトの投資項目は計155、投資総額は4290億元に達する予定である。

プロジェクト名

投資総額(億元)

目標

交通幹線道路網と港湾整備

509

道路、運送場、港、航路などのインフラ施設の建設を加速し、流通システムを整備。

都市間快速軌道交通敷設

68

珠江デルタ地域の都市間快速軌道交通、広州―佛山間地下鉄の佛山区間の敷設工事を推進。

エネルギー整備

217

発電所建設、送電網整備と天然ガス整備(LNG)を含む。

環境保全プロジェクト

97

水環境と都市環境を整備し、インフラ施設の総合整備を推進。

水利整備

65

佛山の水利防災システム、給水保障システム、水環境と生態保全システムの構築。

都市圏建設プロジェクト

255

近代的な都市圏建設の推進。中心都市圏をメインとする都市間道路の建設を進め、“2+5”都市圏の公共交通網を整備。

工業団地の建設と産業発展プロジェクト

2534

296億元を投入し、集約型産業団地のインフラ施設を整備。また2238億元を投入し、工業団地内の産業の集積を推進。

文化の名城プロジェクト

368

文化の名城プロジェクトに取り組む。教育、スポーツ、文化、医療、観光などの社会事業のインフラ施設を重点整備。

情報化プロジェクト

178

情報化プロジェクトを推進し、電子ビジネスシステムを構築。



二、発展する佛山の経済
   佛山は、広東省でも経済発展のテンポが速く、経済規模が大きく、総合的な実力が高い地域の一つである。佛山市の経済は、中国経済全体の80分の1を占めている。広東省経済でみると10分の1を占め、省内で第3位である。
  2005年の佛山市のGDPは、前年同期に比べ、19.2%増の2379.8億元(295億ドル)で,一人当たりGDPは、常住人口をもとに計算すると4.1万人民元(5086ドル)である。




2005年珠江デルタ主要都市の経済力

都市 人口(万人) GDP(億元) 広東省での順位 全国での順位
広州 1043 5115.7 1 3
深? 598 4926.9 2 4
佛山 579 2379.8 3 13
東莞 645 2182.4   4 18
中山 256 817.6 5 62

(一)世界レベルの製造基地
   佛山市の産業はしっかりした基盤をもち、家電、アパレル、陶磁器及びその他の建築材料、金属材料の加工と生産、設備製造、電子情報、食品・飲料、プラスチック製品、石油化学製品と医薬品、家具の十大産業を主体にした産業発展の体制を整えている。2005年、市全体の工業生産総額は、前年同期に比べ24.9%増の5464億元であった。工業生産増加額は、前年比25%増の1300億元に上る。十大産業の生産総額は4739億元で、市全体の工業生産総額の86%を占める。
  十大産業には、業界のトップ企業も存在し、一部の業界、製品、企業は、市場のトップブランドともなっている。2005年、佛山は「中国ブランド経済都市」として選ばれ、6つの企業が「中国トップ500企業」に選ばれた。



1、家電生産
  佛山市の家庭用電気製品業界の規模と製品生産量は、全国でもトップレベルである。ここは、中国で最も重要な家電産業の基地であり、家電製品の生産量は、広東省の60%を占めている。家電と設備製造業の工業生産総額は、市の工業生産総額の三分の一を占めている。
  日本の東芝、松下、三洋、アメリカのWhirlpool等の世界的な家電企業が、佛山でいくつもの家電生産プロジェクトを展開中である。
  Midea、科龍、Galanz 、新宝、蜆華、志高等の企業は、年間生産総額が10億元を超えている。
佛山市の電子レンジ生産量は全国の48.6%を占め、冷蔵庫の生産量は広東省の80%、エアコンの生産量は広東省の50%を占めている。

2005年佛山市の主要家電製品の生産量

製品名

計量単位

絶対数

家庭用冷蔵庫

万部

307.13

扇風機

万台

2303.72

エアコン

万台

1534.11

電子レンジ

万台

2870.10

カラーパネル

万部

286.15

半導体集積回路

万枚

23604.00

カメラ

万台

1293.81

2、設備製造業
  佛山は、広東省の三大設備製造基地の一つである。窯業用機械の生産量は全国の85%以上を占めており、全国最大の窯業用機械の生産基地である。
  アメリカのCatorpillar社、オーストリアのAndritz社が佛山に来て投資し、事業活動を行っている。そのほか、窯業用機械、電気機械及び設備、プレス機械、木工機械、プラスチック機械、紡織機械、自動車部品、ガラス機械、印刷機械などの特色ある先進的製品を生産している。
3、金属材料加工と製品業
  佛山市は、中国で最も重要な金属材料加工とその製品の生産基地である。業界の工業生産総額は全市工業生産総額の15%を占めている。
  アルミニウム材の生産量は広東省の61%、全国の40%を占めている。ステンレス製品産量は中国の35%を占め、その内ステンレスパイプ材は全国の80%を占めている。各種金属製品生産量は広東省の20%を占めている。
  堅美、アジア、興発、広亜の4つは、中国で有名な製品ブランドである。
4、陶磁器及びその他の建築材料業
  佛山市は、世界最大の陶磁器生産基地で、その生産規模は世界一である。建築用陶磁器の年間生産量は15億平米で、全国の60%、全世界の25%を占めている。業界の工業生産総額は市工業生産総額の9%を占めている。
  アメリカのコーラー(Kohler)、日本のアイコットが佛山に進出し、事業活動を行っている。また、鷹、東鵬、ダイアモンド、新中源、モナリザ、新明珠、金舵など7つの中国で有名な製品ブランドがある。5、電子情報業
  佛山市は、国家電子情報産業基地と広東省の電子情報製品の生産、補完基地である。
現在、市には電子情報企業が600社ある。製品は、コンピュータ通信、電子部品、光ファイバー、消費類電子製品と自動車電子製品などの五大分野に及ぶ。業界の工業生産総額は市工業生産総額の6%を占めている。
  フランスのトムソン(Thomson)、アメリカのティコ(Tyco)、カナダのノーテル(Nortel)、台湾の神達コンピュータ、奇美電子などの有名な企業が佛山に進出し、事業活動を行っている。
6、アパレル業
  佛山市は、国務院が許可した国内12の紡織輸出基地の一つである。業界の生産総額は市生産総額の7%を占めている。
  西樵軽紡織、塩歩下着、張槎メリヤス、環市子供服、均安ジーンズ、里水靴下業等の生産基地と専門市場がある。
  市内のアパレル企業は計6200社を超え、生産総額が1億元を超える企業が34社、5億元を超える企業が5社あり、従業員は計25万人以上にのぼる。
  また、広東溢達、儀化佛山ポリエステル等のアパレル・ブランド企業がある。
7、プラスチック製品業
  佛山市のプラスチック製品業のメイン製品には、プラスチックの梱包用基材、シート、管型材、レザーとビニール袋用複合材、包装容器、日用ビニール、アルミニウムメッキ、金粉印刷、塗被、カラー印刷の複合、トッピングテープなどの深加工製品がある。業界の工業生産総額は全市生産総額の5%を占めている。
  企業には佛山プラスチック製品グループ、順徳区連塑科学技術実業、広東顧地プラスチック、合成プラスチック金属製品有限会社等の地元著名企業がある。
  アメリカのデュポン社、インビスタ(Invista)、日本の住友商事株式会社、帝人株式会社も、佛山プラスチック製品グループと提携している。
8、石油化学工業及び医薬品業
  佛山市の石油化学工業と医薬品企業の工業生産総額は、全市工業生産総額の6%を占めている。
  佛山市の石油化学工業には、石油の加工、化学原料及び化学製品の製造業とゴム製品業がある。ドイツのバスフ、フランスのアトフィナ(Atofina)、アメリカのRohm and Haas社、Koch社等の企業が佛山に進出し、事業活動を行っている。
  佛山市の精密化学工業の発展スピードは速く、現在300社を超える塗料企業が年間30万トンを超える塗料を生産している。その生産量は中国総生産量の10%を占めている。華潤、嘉宝莉等は中国でも有名な塗料メーカーである。
  佛山市には、薬品生産企業が合わせて31社あり、全部GMP認証を取得している。主要企業に、アメリカのガライ、日本の大塚製薬、香港の康富来、順峰、憑了勝、徳衆、環球等がある。
9、食品・飲料業
  佛山市の食品・飲料業の工業生産総額は、全市工業生産総額の4%を占めている。
主な企業として、健力宝、海天味業、生力ビール、青島ビール、燕京ビール、太吉酒工場、九江酒工場等の国内外企業がある。
10、家具業
  順徳区龍江、楽従の二つの家具専門鎮がある。龍江鎮は「中国家具の第一鎮」で、楽従鎮は「中国家具の貿易都」と称えられている。業界の工業生産総額は、全市工業生産総額の2%を占めている。
家具企業の数が多く、産業チェーンが完成し、産業体系も整っている。わずか龍江、楽従の二地域だけでも、2000社を超える家具企業がある。連邦、名匠軒、皇朝、羅浮宮、金宝馬等は、有名な家具の生産・販売企業である。
(二)自動車部品産業の投資に最適な場所
  すでに豊田、本田、日産が広州にて完成車工場を設立し、事業活動を行っている。佛山は、これら日本の三大完成車工場のいずれとも、一時間ほどの車程内にあるため、自動車部品産業が投資されるのに最適な場所である。
  佛山には、計200社を超える自動車部品メーカーがあり、その投資総額は116.36億元である。うち外資系企業が100社を超えている。
  本田技研工業、日本電装、豊田紡織、豊田通商、愛信精機、豊田合成、豊田工機、東海理化、愛三工業、光洋精工、住友商事、神?製鉄、美達王(METAL ONE)、湯浅、本田アクセス、日本製動器、阿迪雅、遠軽、矢崎等の日本の自動車部品メーカーがすでに佛山に進出し、事業活動を行っている。佛山には、他にも豊かな資金と、実力のある私営自動車部品企業があり、外国自動車部品メーカーが中国に進入する際に、便宜と協力を提供することができる。
  本市の自動車部品メーカーが生産する製品の種類は多く、一定の系統をなしている。主な製品として、クラッチの組立品、制動器の組立品、ハイドロリックトルクコンバーター、排気系の組立品、シリンダー、トランスミッション、金型、ベアリング、ハブ、自動車合金材料、自動車電子装置等の主要部品、カーエアコン、オーディオ、エアクリーナー、ブレーキブーツ、マフラー、ライト、電子設備、皮革、車内インテリア等の自動車用品がある。基本的な自動車部品の供給チェーンが形成され、多くの企業の材料及び加工などは、主にこれら地元企業との協力をうけている。このほか、佛山市の自動車部品販売会社は350社を超え、大きな自動車部品専門市場システムと物流システムを形成している。

                        愛信汽配


                         福迪汽車廠

(三)近代型サービス業のビジネスチャンスは無限

  高い実力をもつ佛山市の製造業は、現代サービス業の発展に大きな可能性をもたらした。佛山市の物流業、展示会業とビジネスサービス業は急速に発展し、限りないビジネスチャンスをもたらしている。海外のバイヤーは、佛山で安くて質のいい商品を購入でき、投資者は整備された産業システムのメリットを享受でき、協力パートナーを探すこともできる。
1、政府が物流業とビジネスサービス業を強力に支援
  佛山市の巨大な経済規模は、物流企業に大きな発展の空間を提供している。2005年の佛山市物流企業の生産増加額は400.95億元で、第三次産業生産増加額の46.7%を占めている。
佛山市政府は、現代的な物流業を本市サービス業の牽引役とする方針を明確に打ち出しており、産業システムをグレードアップさせる重要な産業として、産業の発展した街づくりの戦略的な支えとなるものと位置づけている。毎年、佛山で開催される「佛山(国際)物流合作商談会」は、生産企業と物流企業に交流の場を提供している。そして、政策面で積極的に国内外の品質がよく、信用のある第三者物流企業の受け入れを支援している。
  また、融資、保険、法律、会計など商務サービス業の発展に力を入れるとともに、産業発展のためのサービス体制整備に尽力している。
2、華南一帯に影響力のある専門交易市場
  佛山は、珠江デルタ経済区における重要なビジネス中心の一つである。専門鎮と産業群のグルーピング効果によって、佛山市では、いくつかの大規模かつ、強い影響力を持つ物流交易配送センターを建設した。全市には各種専門卸市場が129ヶ所あり、その総面積は567万平米に達する。

 

佛山市の部分的専門市場の状況

市場名Market name

市場面積(m2)Area

主要商品名Main goods

佛山陶磁器城交易市場

661000

窯業用建築資材、衛生用具、机械等

瀾石国際金属交易センター

150000

金属材料、金属製品

佛山市張槎玉帯針織城

24000

メリヤス、紡織品類

広東西樵軽紡織城

69900

紡織原材料、紡織品

広東南国小商品城

500000

日用雑貨

順連国際機械城

16670

機械、工作機械、金型・金属各種

楽从家具市場

2000000

家具

楽从鋼鉄市場

700000

鉄材

楽从プラスチック市場

230000

プラスチック

?教木工機械商城

386000

木工機械

陳村花世界

3335000

花卉


3、発展する専門展示会
  佛山市は、地元の優れた産業群と専門市場をもとに、積極的に博覧会を主催している。佛山市が開催する陶磁器博覧会、家電博覧会、家具博覧会、花博覧会は、中国で比較的知名度の高い専門的な博覧会である。展示企業、バイヤー、専門業者に、イメージ展示、商談、情報交流と提携の場を提供している。

三、急速に発展する輸出志向型経済
1、海外投資の人気地域
  佛山市は、外国投資企業が密集する地域である。佛山には7000社を超える外資系企業(香港、マカオ、台湾系企業を含む)があり、投資総額は180億ドルを超える。フォーブス500強の33社が佛山市に61の生産プロジェクトを展開し、その投資総額は18億ドルを超える。外資系企業は、佛山で生産コストの低減に成功しただけでなく、中国の巨大な市場を開拓することができ、所期の投資収益を上げている。
2、年間250億ドルを超える輸出入額
  外資系企業の増加は、国際貿易を大きく発展させた。佛山の年間輸出入総額は250億ドルを超え、そのうち輸出総額は170億ドルを超えている。外資系企業の年間輸出総額は109億ドルを超え、全市輸出総額の64%を占めている。
  佛山から輸出している主要商品は次のとおりである。
  商品の類別と国別図
  香港:36.92億ドル,21.6%
  アメリカ:36.63億ドル,21.4%
  EU:34.54億ドル,20.2%
  日本:13.49億ドル,7.9%
  アセアン:11.92億ドル,7%。
  その他:37.3億ドル,21.8%

  商品の種類:
  家庭用電器:27.53億ドル,16%
  アパレル及び靴類:23.62億ドル,13.8%
  コンピュータ及びコンピュータ部品:15億ドル,8.8%
  鋼鉄製品及びアルミ材:10.2億ドル,6%
  カメラ:8億ドル,4.7%
  陶磁器:7.97億ドル,4.7%
  家具及び家具部品:5.08億ドル,3%
  灯具、照明装置:4.09億ドル,2.4%
  おもちゃ:2億ドル,1.2%
  プラスチック製品:1.89億ドル,1.1%
  その他:65.42億ドル,38.5%

「佛山の最近の輸出総額及び増長率」

、佛山市の投資環境
1、 インフラ状況
(1)道路
  佛山市の道路全長は4025.5キロで、その密度は104.6キロ/百平方キロである。市を通過する高速道路に、広珠(広州―珠海)、広湛(広州―湛江)、広肇(広州―肇慶)道路と広佛(広州―佛山)、佛開(佛山―開平)、広三(広州―三水)高速道路がある。
  佛山では360億元を投入し、「五縦九横二環」幹線道路網の建設工事を展開中である。これは南北に5本、東西に9本、環状道路2本を整備し、市内各区を一つに結びつけるものである。現在、21のプロジェクトのうち、8プロジェクトがすでに竣工、供用されている。
  なか、投資額約150億元、双方向14車道、全長約99.2キロの佛山第一環状道路が2006年末に完成する見込みである。環状道路の内側面積は600平方キロを超え、影響を及ぼす地域は1000平方キロを超える。第一環状道路は、佛山市の各区間や、佛山市と広州市を密接に結ぶ重要な道路になると予想されている。
  工事中の珠江デルタ環状高速道路、珠江デルタ外回り環状高速道路、広珠(広州―珠海)高速道路西1号線は、佛山と珠江デルタ各地を結ぶ重要な道路になる。
(2)鉄道
  広湛(広州―湛江)鉄道は、佛山市で全国の鉄道網とリンクしている。旅客用列車は、佛山から香港の九龍まで直通運転している。また、佛山から満洲里までの国際貨物鉄道を開通し、佛山の貨物は鉄道を通ってロシア及び独立国家連合体に直送できるようになっている。
  また、広州から佛山までをつなぐ中国初の都市間地下鉄の敷設工事が進行中で、2010年に完成される見込みである。
  広珠(広州−珠海)間鉄道工事も本格的にスタートし、2009年に完成される見込みである。鉄道の全長は143.7キロで、広州、佛山、江門、中山、珠海の五つの都市を結ぶ。列車の最高時速は200キロで、珠海から広州までわずか47分で結ばれるようになる。
(3)港
  佛山市には合計17の国際港があり、うち、客船港が4つ(順徳港、南海港、高明港と佛山駅)、11カ所のコンテナヤードがある。
  港の年間貨物取扱量は3951万トンである。貨物は、佛山の港から香港経由で海外に輸送されるほか、広州の南砂港、黄埔港、深?の塩田港から遠洋航路船で海外に輸送されている。馬士基、香港和記黄埔、DHL、シンガポールの吉宝物流などの物流企業が、佛山で事業活動を行っている。

佛山の主要貨物取り扱い港の状況

港名

港の類別

港の所在地

埠頭長さ(m)

倉庫 (u)

ヤード(u)

貨物運送量(万t)

瀾石港

二類港

禅城

370

40000

17000

114.80

佛山新港

二類港

禅城

540

7000

80000

183.10

南海港三山港区

二類港

南海

420

17060

150000

266.10

容奇港

二類港

順徳

636

12000

130000

129.75

北?港

二類港

順徳

353

1300

13500

122.36

三水港

二類港

三水

160

5000

80000

64.3

高明港

二類港

高明

450

5250

60000

76.45


(4)航空輸送
  広州白雲国際空港は、広州市の北部に位置する。佛山から広州白雲国際空港までは高速道路で結ばれ、車でわずか35分かかる。白雲空港の面積は、15平方キロで、第一期ターミナルの面積は30万平米である。滑走路は、それぞれ3800メートルと3600メートルの2本である。年間旅客輸送量は2500万人で、貨物輸送量は100万トンである。中国国内線は77便、国際便は22便ある。
  現在、アメリカのFedExが15億元を投資し、広州新白雲空港にアジア太平洋配送センターを建設中である。これは敷地面積63ヘクタール、毎週228便の貨物便の取り扱いを想定しており、一時間に小包2.4万件の仕分けを行う予定である。2008年より稼働予定である。
(5)電力
  佛山のエネルギー事情は改善が進んでおり、2005年の全市域の電力供給量は308.64億KW/時であった。以前から発電所と送電網の整備に力を入れていたため、佛山は中国でも電力供給が比較的に安定した地域の一つであり、外資系企業に安定した電力とエネルギーを供給することができる。
  産業発展のニーズに応じるため、今後5年間に150億元投入し、近代的な電気網を整備し、電気供給能力をいっそう向上させていく。具体的には2つの500KW規模の発電所建設事業、17の220KW規模の発電所建設事業、52の110KW規模の発電所建設事業を行う。
  さらに、6つの新しい発電所建設事業を始動し、発電能力を202.8万KWアップさせる予定である。

 

電気料金表




項目

電力計電気代(単位:元/KWH)

基本電気料金

1KV以下

1-10KV

35-110KV

220KV以上

最大需要量(元/kw.月)

変圧器容量(元/KVA.月)

家庭用

0.62

商業用

0.9816

0.9716

0.9616

非工業、普通工業

0.7906

0.7806

0.7706

大型工業

0.6356

0.6256

0.6156

27

18

(6)天然ガス計画
  佛山市では全市域の天然ガス供給ネット(LNG)整備に取り組んでおり、完成後は年間200万トンの天然ガスが供給できるようになる。2010年に全市域の天然ガスパイプを開通する見込みだ。
(7)給水
  珠江水系に属する西江、北江が、佛山全域を貫いているため、佛山は水資源が豊かで、充分な淡水を供給できる。
  佛山では、環境保全を非常に重視し、市の汚水処理工場の建設に大いに力を入れている。市内にはすでに、16カ所の汚水処理場があり、汚水処理能力は70万トン/日に及んでいる。

水道料金の標準

水道料金

工業用水

1.5615元/トン

参考値、汚水処理費用を含む

建築用水

2.1215元/トン

商業用水

1.78元/トン

住民用水

1.2975元/トン


2、人的資源
(1)人材の供給状況
  佛山市では積極的に「人材による都市振興」戦略を実施し、人材の集積する都市づくりに努めている。現在、佛山市には国立大学が3校、社会人向けの学習スクールが7ヶ所あり、在籍学生数は3.8万人で、既卒者は8500人になる。他に、華南師範大学の南海学院、東北大学東軟情報技術学院、仲?農学院、広東軽工業職業専門学院、広東商学院三水学院等の市外の大学が佛山に学院を設けている。1995年、佛山は全国の地方都市にさきがけ、企業のポストドクターワークステーションを設立した。現在、市には11ヶ所のポストドクターワークステーションがある。全市の人材総数は55万人に達する。なお、産業発展のニーズに応じるため、佛山市では職業教育を非常に重視している。市には中等専門学校が39ヶ所、社会人向けの文化技術スクールが39ヶ所、高等専門学校が2ヶ所ある。2005年、中等専門学校の在籍者数は4.89万人で、高等専門学校の在籍者数は1.2万人であった。このほか、各種職業訓練を受けた人数は30万人を越えている。
  佛山市は製造業を産業の支柱とする都市で、製造業が発達しており、全国で有名な製造業企業を数多く持っている。また、知的資源が密集している広州に隣接している。広州には、国立大学が52校、在籍者数は48.28万人で、各種カリキュラムが充実している。その他、広州には各種中等専門学校が200ヶ所あり、在籍者数は約21.6万人、各種基礎知識を身につけた従業員を提供できる。佛山は生活コストが比較的安いため、労働者に人気がある。毎年、多くの求職者が佛山に来て就職活動を行っている。また、佛山へ進出し、事業活動を行う場合には、全国規模で外国語人材や技術者を募集することができる。

(2)人件費コスト
参考月

佛山

広州

深?

 
禅城区
南海区
順徳区
三水区
高明区
   

法定最低月給

574

494

684

810

管理職(月給)

1500-4000

2000-4000

3381-9878

技術者(月給)

600-1000

600-1000

711-2773


社会保険

保険の種類

会社の負担割合

個人の負担割合

養老保険

10%

8%

18%

医療保険

6.5%

2%

8.5%

労働保険

0.6〜2%(作業の危険度により異なる)

________

0.6〜2%

失業保険

1%

1%

2%

合計

18.1%〜19.5%

11%

29.1%〜30.5%


四、工業団地

   佛山市は多数の国の許可を得た或は登録済みの国家クラス及び省クラスでの工業団地を持っている。工業団地内は環境が美しく、交通が便利である上に、各種インフラ施設が整備されており、外資系企業に全面的で、高品質のサービスを提供できる。
佛山には6つの重点的科学技術工業団地があり、団地には2829社の企業がすでに入っている。工業団地と産業基地の工業生産総額は、合わせて2300億元を実現している。

佛山市重点団地の一覧

No.

団地名

所在区

産業の特色

1

佛山国家ハイテク産業開発区

禅城区、順徳区

電子情報、オプトメカトロニクス、医薬・生物技術、新素材技術、自動車部品、精密製造、紡績、家電製造等産業の発展をめざす。

2

佛山ハイテク産業開発区南海科学技術工業団地

南海区

電子情報、ライフサイエンスとバイオ医薬、精密機械、建築新素材、環境保全工業、ハイテク自動車部品等産業の発展をめざす。

3

佛山市南海国家エコ産業モデル団地および華南環境保全科学技術産業団地

南海区

国家環境保全総局が承認した広東省唯一の国家クラスの環境保全産業団地。主に環境保全設備と原材料の製造、エコ製品の生産、リサイクル等産業の発展をめざす。

4

佛山ハイテク産業開発区順徳科学技術工業団地

順徳区

マイコン家電、自動車部品、電子情報、精密化学及びバイオ医薬、環境保全テクノロジー、設備製造等ハイテク産業の発展をめざす。

5

佛山市三水中心科学技術工業団地

三水区

主に、高い技術を要するメカトロニクス、情報、新素材、バイオ医薬および環境保全型伝統産業の発展をめざす。

6

佛山市高明滄江工業団地

高明区

主に有機高分子材料、特殊窯業系材料、塗料と特殊化学製品、高性能の金属材料とバイオ医学材料、家電、金属製品、精密化学工業と機械製造等産業の発展をめざす


五、投資手引

 
  佛山市の各級政府部門には、「行政サービスセンター」(行政対外窓口)が設けられている。サービスセンターでは、政府の各部門を一体化させた事務活動を行われており、投資企業にスピーディーで、高品質のワンストップ・サービスを提供することができる。
  また、佛山市の各工業団地には、専門的な投資サービス機関が設立されている。ここでは、投資地点の選定、政府の認可取得、組織の立ち上げ、生産・経営などの各ステップにおいて、投資企業に全面的、かつ良質、スピーディーなサービスを提供することができる。


1、外国企業の投資申請プロセス

1、商工管理局に社名登録の出願を行う。

2、投資総額1億ドル以下の非制限類のプロジェクトは、プロジェクト提案書、フィージビリティ・スタディ・レポート、契約書、定款を対外経済貿易局に提出し、承認を得る。制限類のプロジェクト及び投資総額が1億ドル以上の非制限プロジェクトは、発展改革局の審査認可を受けた後、契約書、定款を対外経済貿易局に提出し、承認を得る。

3、技術監督局に企業コードの取得申請を行う。

4、対外経済貿易事務局より許可証が発行される。

5、商工管理局より営業許可証が発行される。

6、公安局にて印章を制作
7、免税条件を満たす輸入設備については、対外経済貿易局に免税確認書を申請する。
8、税関、外貨管理局、銀行、税務局、財政局、検査検疫局、労働社会保険局などの部門で、会社設立諸手続きを行う。

外資系企業に適用される主要税種

税種

徴収範囲

税率

備考

企業所得税

企業が取得した生産経営所得とその他の所得

30%+3%

1、佛山市は沿海経済開放区の税制優遇を受ける。生産型外資系企業は軽減税率24%で企業所得税を課税される。ほか、3%の地方所得を徴収される。
2、経営期間が十年以上になる生産型外資系企業は、営利年度を含む、第一と第二年目は企業所得税を全額免除される。第三年目から第五年目には、企業所得税の半額を免除される。同時に、税務の減免期間には、地方所得税も免除される。

増値税

中国国内で物品の販売及び加工、修理修繕などの役務提供、物品の輸入を行う個人または法人

一般納税人

17%或13%

具体的な税率は『増値税の暫定条例』に準拠する

小規模納税人

工業:6%

商業:4%

消費税

中国国内で消費物品の生産、委託加工、輸入などの業務を行う個人または法人

従価税或いは従量税に基づいて決める

具体的な税率は『消?税暫定条例』に準拠する

関税

輸入貨物

 

-具体的な税率は『中国税関輸出入税則』に準拠する

営業税

営業税の課税対象となる事業、又は取引を行っている、又は不動産販売を行う個人または法人

交通運輸業、建築業、郵便通信業、文化スポーツ業

3%

- 具体的な税率は『営業税暫定条例』を準拠する

金融保険業、サービス業、無形資産譲渡、不動産販売

5%

レジャー産業

20%

印紙税

中国国内で本を出版した個人又は法人

比例税率或は件数によって課税される

具体的な税率は『印紙税の暫定条例』に準拠する

個人所得税

個人(自然人)の国内源泉所得

給与所得は、5% - 45%の九等級超過累進税率で課税される

その他の所得の税率は『個人所得法』を準拠する。

3、外貨管理
  中国の外貨管理方針によると、人民元での経常取引の場合には、両替ができるが、資本金に属する科目については、両替に一部規制が設けられている。外国企業は営業許可証を取得後30日以内に、所在地の外貨管理局で外貨登記を行い、外貨資本金口座の開設手続きを行う。外国企業の投資項目に属する外貨資本金は、口座開設銀行を通じて為替決済を行う。
  外国投資企業は、事業活動を開始後、経常取引の外貨口座を開設することができる。貨物の輸出入に際しては、輸出入両方とも突合消しこみ制度(輸出輸入の通関データと銀行での外貨資金の入出金を突合消しこみすること)が適用される。貨物が輸出されると、外貨管理局は関連する輸出回収代金に対して審査を行う。また、企業が輸入品の代金を支払った後、外貨管理局は到着した品物に対して審査を行う。企業側が製品を輸入した場合、国外に代金を支払う必要があるならば、あらかじめ取引銀行で外貨を買い入れ、同時にそれを経常取引として外貨口座の中に入れておく必要がある。
  外資系企業は、国際商業融資を借り入れることができるが、その際は外貨管理局にて登録しなければならない。

六、佛山市の投資支援機関
メサ。「 投資支援機関

佛山市対外貿易経済合作局
中国広東省佛山市汾江南路76号
POSTCODE:528000
TEL:86-757-8328-8307 FAX:86-757-8335-3632
WEBSITE:www.fsiet.gov.cn
E-MAIL: foshancjk@126.com

佛山市投資促進センター
中国広東省佛山市汾江南路76号
POSTCODE:528000
TEL:86-757-8328-8307(英語),8328-8307(日本語、韓国語)
FAX:86-757-8328-8257
WEBSITE:www.investfoshan.gov.cn
E-MAIL:fsipc@china.com

佛山市禅城区投資促進センター
TEL:86-757-8399−8719
FAX:868-757-8399−8716
E-mail:tjwen0925@hotmail.com

南海区投資促進センター
TEL::86-757-8629−3838
FAX:86-757-8629−3694
WEBSITE:www.nhfet.gov.cn
E-MAIL:gokee@nhfet.gov.cn

順徳区誘致オフィス
TEL:86-757-2283−5744 2283−5742
FAX:86-757-2283−5748
WEBSITE:www.sdet.gov.cn
E-MAIL:liaoxp173@yahoo.co.jp
hanyjjp@yahoo.co.jp

三水区投資促進センター
TEL:86-757-8776−8788
FAX:86-757-8775−5681
E-MAIL:investss@163.net

高明区対外貿易経済合作局投資促進科
TEL:86-757-8882−1680
FAX:86-757-8888−1382
E-MAIL:gmjm@21cn.com

佛山市人民政府行政サービスセンター
TEL:86-757-8328−0801
FAX:86-757-8328−0808
WEBSITE:www.fsxzfw.gov.cn

佛山市国家税務局
TEL:86-757-8328−0863
WEBSITE:www.gdfs-n-tax.gov.cn

佛山市地方税務局
TEL:86-757-8380−5053
WEBSITE:www.fsds.gov.cn

国家外貨管理局佛山市中心支局
TEL:86-757-8328−1723

佛山税関
TEL:86-757-8332−5130

佛山市質量技術監査局
TEL:83280853
WEBSITE:www.fsjsjd.gov.cn

佛山市商工管理局
TEL:83351581
WEBSITE:www.fsaic.gov.cn

佛山出入国検査検疫局
TEL:83980134
WEBSITE:www.fsciq.gov.cn

佛山市労働と社会保障局
TEL:83323870
WEBSITE:www.fsld.gov.cn

 
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